読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

私的2016年ベスト音楽トピック

2016年が終わる。テン年代以降、レコード・CDをあまり買わなくなり、中古CD査定業をしているくせに今の音楽シーンをまったく知らない。スマホにAWAを入れているが作るプレイリストはさんざん聴いたものばかりだ(Apple MusicでもSpotifyでもないところがまた…

私的・90年代洋楽アルバム・ベスト10

90年代はアルバムより12インチ・シングル、しかもリミックス盤ではなく、4曲入りミニ・アルバム的なものが好きだった。さらに遊びでDJをやっていて、60~70年代のジャズ、ソウル、ブラジルの中古盤を漁っていたので、時代感覚がかなり麻痺している。でも、90…

80's洋楽ポップスの栄華の終焉後、リズム帝国を築いた女帝~ジャネット・ジャクソンと80's ディーバたち

ジャネット・ジャクソンと80’sディーバたち (星海社新書) 作者: 西寺郷太 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/09/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 1983年4月。僕は中学生になり、洋楽を聴こうと思った。小学生の時にY.M.O. にはまっ…

私的・90年代邦楽ベスト・アルバム20

90年代。僕は20代で、編集者として働きながら趣味でDJをやっていて、渋谷にはCDショップやレコード屋がいっぱいあって、バカみたいにたくさんCDを買っていた。そんな時代から邦楽だけとはいえ、ベスト20を選ぶのはなかなか難しいが、Twitterで相互フォローし…

四半世紀経ったら誰も覚えていないから~ツイッターで風船が飛んだ日の覚え書き

プロレスモデル小説を発表した作家の樋口毅宏さんが必ず言ってることだが、「3年経ったら10代は知らない。ましてや30年経ったら誰も覚えていない。だから、今、自分が書きとめなければならない」――。これは全てのジャンルに言えること。— 水道橋博士 (@s_hak…

Don't Believe Pizzicato Hype, But I Love Pizzicato Hype.

ピチカート・ファイヴの「カップルズ」と「ベリッシマ」が約30年の時を経て再発された。というわけで、いつもの思い出話。「女性上位時代」が発売された1991年に、大学の音楽サークルの機関誌に書いた文章。 ~↓以下、再録↓~ 男の子ー女の子がなくした欠片…

THAT’S MISSERABLE ENTERTAINMENT!~1991年のモリッシー来日公演再録

Twitterでモリッシーが来日することを知った。今から約四半世紀前、モリッシーは初来日を果たした。あの頃はその後何度も来日するとは思わなかった。というわけで、いつもの思い出話。大学生の頃所属していた音楽サークルのファンジンに書いた、1991年9月1日…

小沢健二のライブがGターr ベaaス Dラms キーeyズであった所以

6月12日、Zepp Diver City で小沢健二のライブを見 ることができた。小沢健二がソロ・デビューして四半世紀近く経つが、1993年、日比谷野外音楽堂でのデビューフリーライブは並んだが会場に入れず、小雨が降るなか、漏れる音を外で聴いて以来、なんとなく見…

二年足らずの転校生~2016年はフリッパーズ・ギター25周忌

これから夏休みという一学期の終わり、僕が通う学校に、急に男子の二人組が転校してきた。二人は、これまで僕らが見たことのないお洒落な格好をしていて、僕らが知らない音楽や映画をたくさん知っていた。二人は瞬く間にクラスの人気者になり、大人である先…

僕の東京レコ屋ヒストリー

若杉実さん著『東京レコ屋ヒストリー』を読み終えた。日本最古の輸入レコード店から、1970年代の海外買い付け事情、1980年代に拡大した輸入レコード屋の栄華、1990年代の“渋谷系”を産んだ宇田川町のレコード屋の争い、そして現在一部でまた盛り上がりつつあ…

町の中華料理屋さんが好き

妻が出かけていたり、残業で遅くなると、大抵中華料理屋で夕飯を食べる。中華料理屋と言っても、本格的な店ではなく、日本人または在日の中国人が経営している町の中華料理屋。天津飯、タンメンといった本場の中国にはない、日本人が考案したメニューがある…

なぜ今さらブログを始めたのか~人生は驚きの連続だ。

2015年が終わる。振り返ってみれば、今さらブログを始めるとは思っていなかった。きっかけは、ライターの大塚幸代ちゃんが亡くなったこと。彼女の訃報があってから、ネットに垂れ流される書き込みを見ていたが、クイックジャパンでオザケンの追っかけをした…

僕の下北沢ものがたり~early 90’s~

この間、祖師ヶ谷大蔵にライブを見に行った帰りに下北沢で乗り換え、井の頭線に乗ろうとしたのだが、複雑な地下の迷路で困惑した。考えてみれば、下北沢の駅が地下になってから行っていなかった。僕が下北沢にいちばん行っていたのは、90年代の始めの頃。通…

クラブでレッツ・ダンスまたはパーフリ・ギャルのハート鷲掴み計画~1991年のクラブ・プレイリスト再現

実家の部屋の整理をしてたら、クイック・ジャパン38号(2001年8月発行)が出てきた。大塚幸代ちゃんが企画した「解散10周年記念特別企画 ノー・モア・フリッパーズ・ギター」が掲載された号である。僕は「これから“フリッパーズ・ギター”を聴く人のためのデ…

愛こそがいつの時代も歌のスタンダード~世界は野宮真貴を、渋谷系を、愛を求めている。

世界は愛を求めている。What The World Needs Now Is Love~野宮真貴、渋谷系を歌う。は、かつて渋谷系を愛聴した者としては、買う義務があると発売前から楽しみにしていた。購入してから最初から最後まで一曲も飛ばすことなく、繰り返し聴いている。この記…

星野みちる 黄昏流星群 11/2 Club Asia ~元・渋谷系男子(?)の初のアイドル・ライブ体験記

11月2日、渋谷のClub Asiaで初めて星野みちるのライブを見た。アイドルのライブを見るのもこれが初めてである。これまでいろんな音楽を聴いて来たが、アイドルに夢中になったことは一度もなかった。松田聖子が人気だった小学生の頃はYMOに夢中で、アイドルを…

私的・夜のプレイリスト~私の人生と共にあった5枚

最近、NHK FMの深夜0時に放送している「夜のプレイリスト~私の人生と共にあった5枚」をよく聴いている(スマホでアプリらじる・らじるをダウンロードして聴き、ツイートすることを学習した)。毎週ゲストがアルバム5枚を選び、思い出を紹介しながら、毎晩ア…

孤独のグルメ体験~東京都世田谷区駒沢公園の煮込み定食

ドラマ・孤独のグルメがSeason5に突入した。中年男がありふれた食事を一人で食べるだけで、ストーリーはほとんどないのに、この人気ぶりはすごい。我が家でも夫婦そろって見ているが、深夜に松重豊演じる井之頭五郎の食べっぷりを見ているとお腹が減るという…

『プリンス論』を読んで音楽の作り手・受け手が思い出すべきこと

プリンスのアルバムのジャケットを見て、「イケてる」と思う人はまずいないだろう。2ndアルバム『Prince』では胸毛を露出し、こちらを見つめる。3rdアルバム『Dirty Mind』は黒ビキニ一丁にトレンチコートでほとんど変質者。10thアルバム『Lovesexy』に至っ…

PIZZICATO ONE 9/22 BILLBOARD TOKYO

【セットリスト】1.フラワー・ドラム・ソング/甲田益也子2.私が死んでも/おおたえみり3.恋のテレビジョン・エイジ/西寺郷太&enaha 4.12月24日/ミズノマリ5.東京の街に雪が降る日、二人の恋は終わった。/ミズノマリ6.日曜日/西寺郷太7.きみになりたい…

明日に向かって捨てろ‼

Twitterでこんなニュースを見かけた。「ライバルは4次元ポケット」サマリーと寺田倉庫が新たな収納サービスのアプリ「Sumally Pocket」提供開始 http://t.co/xCuKdiGL4X pic.twitter.com/i5wW7RYD6u— Fashionsnap.com (@fashionsnap) 2015, 8月 31「ライバル…

風街レジェンド2015 8/22 東京国際フォーラム

【セットリスト】・夏なんです/はっぴいえんど(細野晴臣、鈴木茂、松本隆)・花いちもんめ/はっぴいえんど(細野晴臣、鈴木茂、松本隆)・はいからはくち/はっぴいえんど(細野晴臣、鈴木茂、松本隆)+佐野元春・木綿のハンカチーフ/太田裕美・てぃー…

『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』を読んで、『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?の呪い』もあるか考えてみた。

1985年3月にリリースされた「ウィ・アー・ザ・ワールド」をご存知だろうか? アフリカの飢餓と貧困の救済のために当時人気のあったアメリカのアーティスト45名が集結したU.S.A.・フォー・アフリカによるチャリティーソングで、作詞・作曲はマイケル・ジャク…

12月8日と8月15日の日記をまとめた老人、戦争博物館を訪ねた若者、「死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!」が好きな僕。利己的個人主義は誰?

戦後70年ということもあり、テレビでは連日戦争関連の特別番組が放映されている。また、まるでタイミングを合わせたかのように、安保関連法案をめぐる動きも活発化している。僕のツイッターのフォロワーさんは音楽つながりがほとんどなのだが、タイムライン…

1991年2月のネオアコ界のカリスマ(?)の来日公演レビュー、または青春は一度だけ。

ツイッターのフォロワーさんのツイートで、イギリスのネオアコ・バンド、The Hit Paradeの来日公演に行ったことがあるというのを見かけ、懐かしいと思い、ひょっとして、エドウィン・コリンズ@川崎クラブ・チッタでのオープニングアクトでしょうか? ブリッ…

もし無人島でひとりぼっちになるとしたら、何を持っていく?

「もしも、無人島で一人ぼっちになるとしたら、何を持っていく?」この質問は、飲み屋での男の与太話でよく出てくると思う。音楽好きだと、1枚だけレコードを持っていけるとしたら何にするか、と続く。大抵そもそもその島で生きて行くための食料はあるのかと…

Wham!のラスト・クリスマスのゴーストライターは日本人と言われても信じ難いが、ケアレス・ウィスパーならあり得るかもしれないと思う

「Wham!のラスト・クリスマスをゴーストライターとして作曲したという日本人がいるんです」ー呑み屋の与太話としか思えない噂を、当時のWham!担当者などの証言などを交えながら、膨大な資料と豊富な取材をもとにミステリー風に展開するノンフィクション小説…

あなたは音楽をどう愛す?~新・配信ビジネスの衝撃~

7月7日放送のNHKクローズアップ現代「あなたは音楽をどう愛す?~新・配信ビジネスの衝撃~」は、いち音楽好きとしてはとても考えさせらる内容だった。番組で紹介された新・配信ビジネスとはスマートフォン用音楽の定額配信アプリのことで、Apple Music、LIN…

「おいしいダシ巻き玉子」というものはどうすれば作れるか知ってるかね? 『リアリティ』だよ!

『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』に岸辺露伴という漫画家が登場する。人気漫画家なのだが、へそ曲がりで変態的な性格の持ち主のキャラクターで、紳士のように穏やかな顔をしながら、まさに奇妙な漫画を書く作者・荒木飛呂彦先生のようである。岸辺露伴の名言…

ライナーノーツはどこへ? 或いは、僕らがCDを買う理由

柴田元幸責任編集の文芸誌『MONKEY』の特集「音楽の聴こえる話」が面白かった。お目当ては、小沢健二執筆の「赤い山から銀貨が出てくる」。ボリビアの銀山の歴史の話がヨーロッパのクラシック音楽楽器の考察に発展する巧みさに、言葉の魔術師健在!と感嘆し…

うれしい悲鳴をあげたことってありますか?

チマチマと読んでいた、いしわたり淳治の『うれしい悲鳴をあげてくれ』を読み終える。買ったのは確か去年の秋ですぐ読み始めたはずだ。これだけ時間がかかったのは内容が難解だからとか、つまらないけど買ったのだから意地で最後まで読んだというわけではな…

『絶歌』に対する太田出版の中の人、著作物のある作家のつぶやき、または『絶歌』に反対する唯一の手段は。

太田出版から出版された『絶歌』をめぐって、様々な意見が飛び交ってる。著者である元少年A(すでに中年の男性が自分をこう呼ぶことには違和感があるし、犯罪を犯し少年Aと呼ばれた子は数多くいると思うのだが)はもちろんのこと、版元である太田出版に対する…

DKの甥っ子と音楽談義

先日親族の集まりで高校1年生の甥っ子と会った。兄貴が僕のことを音楽バカ呼ばわりするせいか、甥っ子は最近好きな音楽の話を僕にしたがる。以下、リアルDK(=男子高校生)との音楽談義。僕:最近どんな音楽聴いてるの?甥:SEKAI NO OWARI、MAN WITH A MISSIO…

メロウな音の桃源郷に行く方法は聴くしかない

柔らかな叙情と透明感あふれる優美なメロディー、瑞々しいオーシャン感覚とアトモスフェリックな麗しいサウンドスケープ。ジャジー&オーガニックなビートダウン・ハウスから、メロウ・ドリーミンなチルアウト・バレアリカ、ダビー&フローティンなメランコリ…

生活に溶け込む静謐と躍動の音~中島ノブユキ/散りゆく花

【PV完成】中島ノブユキ 最新アルバム『散りゆく花』が本日(6月3日)リリース。タイトル曲のPVが甲斐田祐輔さんの手により完成しました!出来たてほやほや。 https://t.co/zOizVo0F4Y http://t.co/CRCbx4WCA7— 中島ノブユキ (@nakajima_nob) 2015, 6月 3 中…

ビートルズを知らない若者とビートルズのカバーが好きな僕の話

OFF THE BEATLE TRACK - George Martin and His ... 音楽専門学校生のビートルズの認知率が1割で、人気なのはニコニコ放送の「生主」やアニソンの歌手だったというニュースがネットで話題になったが、こういうニュースはたいてい「大人」と「若者」の罵り合…

あの人はどうやって歌詞を書いているのか

音楽における「歌詞」、特に自分にとって母国語である日本語の音楽の歌詞とは何か。「歌詞」という名の通り、歌のために書かれた「詞」なのだから、いわゆる「詩」とは違うので、読むものではなくて、聴くものだとは思う。さらに歌詞は歌手の歌い方によって…

とんかつを揚げろ!フロアをアゲろ!

とんかつDJアゲ太郎がおもしろい。少年ジャンプ+で連載中で、渋谷のとんかつ屋の三代目息子がヒップホップDJを目指すという異色のギャグ漫画である。 キャベツの千切りを刻むリズムとヒップホップのBPMが一緒だとか、とんかつの揚げ具合を油のプチプチ音で…

人は33歳以降、新しい音楽を聴かなくなる?

人は33歳までに音楽的嗜好が固まり、新しい音楽への出会いを止める傾向がある、という研究結果が話題に。テクノロジー系ブロガーがSpotifyのリスナーデータをもとに調査 http://t.co/SJdYYWkq49— amass (@amass_jp) 2015, 5月 14 興味深い研究結果だと思う。…

スーパーをめぐる冒険

Instagram 最近、近所のスーパーPの野菜の値段の高さに驚く。もともと輸入食品を扱うスーパーだったのだが、某大手流通に買収されてからは多少庶民感覚に近い価格設定をしていた。それが、ここのところ暴挙と言ってもいいほどの高騰ぶり。例えばブロコッリー…

カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュの思い出

鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュのマスター、堀内隆志さんの自伝ともいえる「鎌倉のカフェで君を笑顔にするのが僕の仕事」を読んだ。日本史だけが得意科目の歴男で、大学時代はテニスサークルに所属していた“ミーハー大学生”(本人談)であった堀内…

「これからの人生。」について僕が知っている二、三の事柄

2013.3.27放送「これからの人生」最終回 - YouTube コンピレーションCD「クワイエット・コーナー 心を深く静める穏やかな音楽」がマイ・ブームだが、このCDを聴く前から愛聴している「静かな音楽集」がある。小西康陽選曲の「これからの人生。」である。 200…

僕の心を深く静める、繊細で穏やかな音楽

Milton Nascimento - Clube da Esquina nº 2 - YouTube 「心を深く静める、繊細で穏やかな音楽」をテーマにしたコンピレーショCD「クワイエット・コーナー」の第二弾がリリースされたが、今回も素晴らしい。 ジャズ、ソフトロック、ブラジル、室内楽、シン…

白米ラヴァーズに捧げる「ごはんのおとも」

白米が好きである。赤飯もチャーハンも炊き込みご飯もピラフもオムライスも好きだが、やっぱり一番は何も味付けしていない、真っ白な炊き立てのご飯。これに“おとも”があればいうことはない。 たまごの黄身のしょうゆ漬け、しそみそ、なすの浅漬け、セロリの…

渋谷系と言った覚えはないんだけど

音楽における「渋谷系」という言葉は、いつ始まったのか? 若杉実氏の『渋谷系』では、セゾングループが発行していたタウン誌「apo」の1993年11月9月号で、「センター街じゃあたりまえ “渋谷系”ミュージックって、なに?」という記事が最初ではないかと記さ…

サバービアのコンピCDは“Don't Think,Feel . ”

Kenny Rankin - Haven't We Met - YouTube 「Pardon me, Haven’t we met?(失礼、お会いしたことありませんか?)」なんて、いまどきラブストーリーの映画でも恥ずかしくて使えないベタな口説き文句をさわやかに歌うのが、ケニー・ランキンの「Haven’t …

Budgie Jacketの断片的な思い出

Budgie Jacket - I Don't Care About Time I Don't ... 大塚幸代ちゃんの訃報があって以来、90年代初頭のいろんな思い出が頭の中をぐるぐるとまわっているが、なにしろ四半世紀前のことになるので断片的にしか思い出せない。そんななかで、思い出し…

僕と幸代ちゃんとフリッパーズ・ギターと

僕が大塚幸代さん(以下、幸代ちゃん。馴れ馴れしいが当時そう呼んでいたので)に会ったのは、1991年の9月ぐらいだったと思う。アルバイト仲間のT嬢に「フリッパーズ・ギターのファンジン作ってる娘と知り合ったんだけど、会ってみない?」と誘われたのがき…