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孤独のグルメ体験~東京都世田谷区駒沢公園の煮込み定食

ドラマ・孤独のグルメがSeason5に突入した。中年男がありふれた食事を一人で食べるだけで、ストーリーはほとんどないのに、この人気ぶりはすごい。我が家でも夫婦そろって見ているが、深夜に松重豊演じる井之頭五郎の食べっぷりを見ているとお腹が減るという飯テロに襲撃されるので、録画したものを夕食時に見るようにしている。

ドラマSeason5の開始のタイミングで、原作の漫画の第2巻も発売された。第1巻からなんと18年ぶりである。弱冠、井之頭五郎の表情が親しみやすくなった気がするが、内容は相変わらず。谷口ジローの緻密な作画で淡々と描かれつつ、久住昌之の親父ダジャレが炸裂するミスマッチ感が何ともいえない。僕のお気に入りは「こんな名店があるとは思いもヨルダン大使館」。

この第2巻に行ったことのある店が出てきた。東京都世田谷区駒沢公園の煮込み定食の店だ。描かれているとおり、店の看板以外、何も説明がないので何のお店かわからない。すだれの暖簾をくぐって中に入るとカウンター席のみ。座るとすぐに「どうぞ」と煮込みを出される。次に「ご飯の量は?」と訊かれる。メニューが煮込み以外、御飯、茶漬け、漬け物しかないから、入ると自動的に出てくるのだ。酒類は一切ない。それなのに営業時間は夕方5時から夜12時半まで。謎な店なのだ。

しかし、煮込みしか出してないだけあって旨い。ご飯に合う。ご飯にかければ煮込み丼になる。白米ラバーズの自分にはたまらない。思わず五郎さんのように「俺好みの味だ」と呟きたくなる。僕は五郎さんのようにお酒は飲まないし、一人飯の時はさっと食べて、さっとお会計をすまして出る方なので、「俺好みの店だ」なのである。

テレビの人気で番組に出てきた店を紹介するガイド本『孤独のグルメ巡礼ガイド』も出てるようだが、個人的にはこれは違うんじゃないか感がある。孤独のグルメの良さはたまたま入った店が結構旨かったというのがいいのであって、ガイド本を片手にわざわざ訪れるというのではないと思う。ましてや友達、カップルで行くものでもない。一人で食べ、一人で味わい、自分の胃と対話する。だから食べ物の旨さだけに集中できる。それが一人飯の醍醐味ではないだろうか。

さて、今日の飯は何にするか。

孤独のグルメ2

孤独のグルメ2