●B.G.M. /YMO
小学生の頃、自分のお小遣いで買った初めてのアルバム。「ライディーン」のような明るいテクノ・ポップを期待していたのに、レコード針を落としてみたら聴こえてきたのは暗いこもった音で、ステレオが壊れたのかと思った。買って失敗したと思ったが、何度か聴いているうちにはまった。友達に薦めたが「暗い音楽聴くネクラだ」と言われ、無視された苦い思い出が。
●This Is The Sea/The Waterboys
深夜に聴くには少し激しい音だが、中学生の頃、一番聴いた思い出のアルバム。マイク・スコットが書く内省的かつ情熱的な詞の世界にはまり、対訳歌詞を熱心に読みながら聴いた(“That was the river, This is the sea.”という歌詞に感銘し、授業中にノートにこの言葉を落書きしていた。まさに厨二病)。当時はキラキラしたシンセサイザーの第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンが流行していたため、またもや友達に無視される結果に。
●North Marine Drive/Ben Watt
通っていたレンタルレコード屋でジャケットがいいなと思い借り、とても気に入ったが、輸入盤だったため、どんなアーティストなのかわからなかった。後にフリッパーズ・ギターをきっかけにネオアコの名盤ということを知るが、当時はそんな言葉は知らず、海外のフォーク歌手はダサくなくて洗練されているぐらいしか思わなかった。好きな女の子に薦め気に入ってもらえたのだが、代わりに「日本のフォークもいいよ」と中島みゆきの『生きていてもいいですか』を貸され、感想に困った。
●カップルズ/ピチカート・ファイヴ
大学生の時に在籍していた音楽サークルの先輩に教えてもらったのだか、このアルバムをきっかけに、60年代のソフトロック、イージーリスニング、映画音楽、ボサノヴァなどいろんな音楽を聴くようになった。今の音楽趣味を決定づけた一枚であり、周りから音楽オタク呼ばわりされるようになった一枚。このアルバムの元ネタである『ロジャー・ニコルズ・アンド・ザ・スモール・サークル・フレンズ』と共に、今でも一番聴く。
●SUPER FOLK SONG/矢野顕子
矢野顕子、ピアノ弾き語りアルバム第一弾にして最高傑作と断言したいほど大好きなアルバム。佐野元春、大貫妙子、山下達郎、ムーンライダーズなど名曲ばかり選曲しているのだが、「矢野が歌えば矢野の歌」と言われる通り、どの曲も見事に自分の持ち歌にしている。ブームとのデュエット曲を一人で歌い直した「それだけでうれしい」は、テクノ好きで歌詞は煩いと思っている嫁の数少ないお気に入りで、夫婦喧嘩した時の仲直りソング。
以上、夜のプレイリスト~私の人生と共にあった思い出のアルバムでした。おつきあいいただき、ありがとうございます。おやすみなさい。