私的・90年代邦楽ベスト・アルバム20


f:id:vibechant:20160923001844j:image

 

90年代。僕は20代で、編集者として働きながら趣味でDJをやっていて、渋谷にはCDショップやレコード屋がいっぱいあって、バカみたいにたくさんCDを買っていた。そんな時代から邦楽だけとはいえ、ベスト20を選ぶのはなかなか難しいが、Twitterで相互フォローしている方にリクエストされたので…と、ベスト○○を書く時、人はなぜ言い訳がましくなるのだろう。

 

●カメラ・トーク/フリッパーズ・ギター

時代、ジャンルを超えた普遍的なポップス・アルバムだと今でも思う。

 

Overdoseピチカート・ファイヴ

ピチカートで一番好きな「陽の当たる大通り」が収録されているので。

 

●結晶/オリジナル・ラヴ

90年代のアシッド・ジャズ・ブームとリンクした名作。

 

●球体の奏でる音楽/小沢健二

「犬」も「人生」もいいけど、一番今の気分に合うアルバム。

 

●ALIVE/LOVE TAMBOURINES

フリー・ソウルを体現した唯一無二のバンド。

 

●ユニバーサル・インベーダー/THE NEWEST MODEL 

マンチェスター・サウンドの粗暴な部分を一番うまく取り入れたのは、彼らだと思う。

 

●Jr. /TOKYO No. 1 SOUL SET

ポエトリー・リーディング+生楽器・ヴォーカル+ターンテーブルのスタイルは、今でも誰も真似できてない。

 

●5th wheel 2 the coach/スチャダラパー

キック&スネアの音がこれだけ気持ちいいヒップホップのアルバムには、今でも出会えていない。

 

●Future Listening !/テイ・トウワ

90年代クラブ・ミュージックのいいどこ取りのセンスの塊みたいなアルバム。

 

●Child's View/竹村延和

ブラジルのミナス地方の宗教的な美音とクラブ・ミュージックを融合させた傑作。こういうアルバムは一枚しか出してくれなかったのが残念。

 

●HIROSHI FUJIWARA in DUB CONFERENCE/藤原ヒロシ

「NATURAL BORN DUB」は、自分の葬式にかけてほしいと今でも思っている。

 

●Doopee Time/DOOPEES

ヤン冨田さんの遊び心溢れるキュートな電子音楽。昨年発表されたヤン冨田さんプロデュースの星野みちるの「窓から」のカバーも良かった。

 

●東京/サニーデイ・サービス

90年代1Kフォークの名盤。

 

●空中キャンプ/フィッシュマンズ

リリース当時、このアルバムとMASSIVE ATTACKの「Protection」ばっかり聴いていた。

 

●AMETORA/UA

多彩なアレンジと豊潤なヴォーカルで今でも聴いてて飽きない。

 

●JUNIOR SWEET/Chara

私生活の幸福感がうまく音楽に昇華した名作。

 

●EXTREME BEAUTY/吉田美奈子

70年代の作品の再評価ばかりが目立つが、90年代の吉田美奈子の多重録音はもっと評価すべきだと思う。

 

●SUPER FOLK SONG/矢野顕子

「矢野が歌えば矢野の歌」の名カバー・アルバム。

 

●bambinater/KOIZUMIX PRODUCTION 

小泉今日子の豪華プロデュース陣による企画アルバム。いい意味でのあざとさがキョンキョンの良さ。同じ手法の89年発表の「KOIZUMI IN THE HOUSE」も好き。

 

●En  Prive~東京の休日/クレモンティーヌ

クレモンティーヌはフランス人だが、「クロード・チアリのように日本で活動するフランス人歌手」(©高木壮太)なので。「渋谷系ってどういう音?」と訊かれたら、このアルバムを薦めればいいほど、豪華なプロデュース陣。

 

以上、私的・90年代邦楽ベスト・アルバム20でした。最後に、この20枚以外にも愛聴しているアルバムに驚きと感謝を込めて。