音楽はなんのために 鳴り響きゃいいの

音楽はなんのために

鳴りひびきゃいいの

こんなにも静かな世界では

こころふるわす人たちに

手紙を待つあの人に

届けばいいのにね

 

新しい人/フィッシュマンズ

 

緊急事態宣言が発表されてから一週間が過ぎた。子供のいない共働きで互いの仕事の性質上リモートワークができない我が家の平日の過ごし方は今のところ大きな変化はない。通勤電車は少し人が減ったぐらい。職場もマスクをしている人がもともと多かったし不要不急の商品を扱っているわけではないが仕事内容自体は大きな変化はない。4日間の休業日を命じられたが給与は100%ではないが支給されることになっている(このブログを書いてる日は初の休業日)。

 

仕事帰りに改札で待ち合わせ近所のスーパーで買い物をしEテレの今日の料理を見ながら遅めの夕飯を作り、録画したテレビ番組(大抵はマツコの知らない世界)を見ながら食べ、食器を片付けた後は妻はスマホのゲーム、僕はテレビのニュースを見ながらたわいのないことを話し、僕の方が出勤が早いので先にお風呂に入りおやすみを言うのは相変わらずだ(妻は夜型で何時に寝てるのかはいまだにわからない)。

 

マスクは妻が花粉症なのと僕が仕事柄職場で必要なので買い置きでしのいでいたが昨日最後の一箱を開けた。アベノマスク2枚は使いづらそうなので放置していたオモチャみたいなIKEAのミシンを久しぶりに動かすことになるかもしれない。いちばんの悩みは子供の頃アトピーで今でも肌が弱いので消毒用エタノールで手が荒れることだろうか。

 

休日の過ごし方はもちろん変わった。美術館に行ったり妻のショッピングに付き合ったりすることが多かったが今は当然どこにも行けないので散歩がてら家から少し遠いスーパーに行くぐらいだ。近所の焼き鳥屋さんもテイクアウトのみの自粛営業になった。ドトールは営業しているがソーシャルディスタンスで座席数を減らしているため店内は空いているように見えるが満席の状態だ。「テイクアウトが増えたせいで街がいい匂いだね」と食いしん坊の妻は案外ご機嫌である。

 

音楽をめぐる状況も日増しに悪化してる。多くのCDショップ/レコード屋が休業、レコードストアデイも延期になり国内の限定盤のなかには開催を待たず発売されるものも出始めている(FLYING KIDS、haruka nakamura、加納エミリ)。自分にとって数少ないライブの予定だった折坂悠太は中止、小沢健二は1年後に延期、最近の楽しみだったトークショー渋谷系旧盤選定会議も次回は未定のままだ。歳をとってクラブに行くこともDJをすることも減ったが90年代に今の状況が起きたら寂しくて気が変になっていただろう。ケータイもSNSもなかったあの頃はクラブに行けば友達に会えたから。

 

自分の音楽の聴き方自体は大きな変化はない。静かな音楽を好むのはここ数年の嗜好であり、気に入ったものをツイートするのは相変わらずだ。

DJのライブ配信を真似て生でプレイリストを作るサブスクDJをやってみたり

https://open.spotify.com/playlist/5U40CSWZDR6sRck14DAKhO?si=U31oAbtESZmcQ-cjqja0xg

お母さんが子供と楽しめる子供が歌う音楽のプレイリストを作ったり

https://open.spotify.com/playlist/7ocmZfmOvHvv4nI5JLLoDH?si=F8Y23jeFRbqjP7DL3yF2fA

ツイッターの相互フォローの方が企画したプレイリスト対決に参加したり

https://open.spotify.com/playlist/51kKYaQUQGLwUMlriY0CY8?si=oI0jg0jpR8G6Pgb2qYBjnQ

日頃お世話になっている音楽に自分も何かできないかとやってはいるが「単なる自己満足」だと言われればその通りではある。

 

ニュースによると4月14日の国内感染確認は8191人、死者162人(クルーズ船除く)。全国で合わせて19人の方が亡くなり1日の人数としてはこれまでで最も多くなったという。緊急事態宣言は5月6日までということになっているがこれからの社会がどうなっていくのかは悲観的にも楽観的にもなれないのが正直なところだ。