2022年の個人的な記憶の記録


2022年が終わる。コロナ禍も3年目になったもののマスク生活とワクチン接種に頼るのは今年も変わらなかったが、夫婦ともに感染せず一年無事に過ごせた。

 

個人的にはコロナ禍より2月24日に起き今も続くロシアのウクライナ侵攻に一年心を動かされ続けた。1990年に起きた湾岸戦争はハイテク戦争とも言われ、「これからの戦争は子どもの頃に読んだ漫画のように無人戦闘機やロボットが戦うもので死傷者ゼロの戦場もあり得るのかも」などとテレビのブラウン管越しに考えていた。それに比べ地理的条件が違うとはいえ「プーチンの戦争」はお粗末なほどにローテクであり、何より一国の大統領の独り善がりな歴史観に基づくものであることが衝撃的だった。

 

ツイッターで知り4月30日に見に行った児玉浩宜さんの写真展「ウクライナの肖像」以来、彼のツイッターやインスタに「いいね」を押し、ウクライナでの撮影をまとめた「ウクライナ日記」も写真集「Notes in Ukraine」も買ったが、結局のところ自分にできるのは買い物でたまったポンタのポイントを毎月寄付するぐらいしかなかった。ただ寄付は戦争が終わったとしても当分の間は続けようと思う。支援において最も大切でありかつ難しいのは継続することだから。

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自分個人の印象的な出来事としては、昨年自主制作したファンジン『FOREVER DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER』の発行記念トークショー&DJイベント『一日ヘッド博士三昧』を一年越しで開催できたことだった。特にトークショーツイッターのスペースを初めて使ったが参加者が397人、リスニング/リプレイの累計が2326人と予想以上の結果で驚いた。編集者時代になぜか講演もやったことがあるが50人程度だったので、SNSによる音声のみとはいえ正直あんなのでリスナーの方々に満足してもらえたのかと反省している部分はある。


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 https://note.com/doctorhed1991/n/ndfbe5cec3a98

 

ライブは、30年以上前にライブアルバム『JOY』を聴いて以来、一生に一度は観ておかないと思い続けていた山下達郎ソニックマニアでの予想以上に早かったコーネリアスの復帰ライブとプライマル・スクリームのスクリーマデリカ30周年ライブ、改めてこの人が書く曲は一生好きだろうと感じた「小西康陽小西康陽を歌う」は思い出深かった。


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何より今年は我が家の結婚10周年だった。特別なことはできずいつもの店でディナーを食べただけではあったが、一年を振り替えって「今年も相変わらずだった」と思えることこそが尊いと歳を重ねるごとに思うようになった。


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「どんな状況でも素直に楽しむんだ。俺たちのノーマルを続けるんだよ」

(オデーサのDJパーティで会ったパブロの言葉『Notes in Ukraine』児玉浩宜)


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