ラジオ風スナックみっこだヨ!全員集合


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4月12日(金)、みっこさん主催の「go! go! スナック風みっこだヨ!全員集合」にお誘い頂き、Bar DOCTOR HEADでDJしてきました。

 

みっこさんは、私が3年前に作ったファンジン『FOREVER DOCTOR'S HEAD WORLD TOWER』の「Doctor Head Tour回想座談会」に参加してもらい、今回のイベントはその縁もあってお誘い頂いたのですが、選曲テーマが「無人島に持っていく曲」で、しかもその理由についてイベントMCのみっこさんにインタビューされるという面白い趣向の企画でした。

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無人島レコード」をテーマにした本があるぐらいですから音楽好きなら一度は考えたことがあるでしょう。単純に大好きで何度も聴いたレコードか、青春時代の思い出のレコードか、思い入れのある超レアなレコードか、はたまたインタビューされるのだから自分はこういうレコードを選ぶ人間だと思われたいという自己演出なのか…。

 

そもそもなぜ無人島に行くことになったのかです。遭難して無人島に漂着したり、世を儚んで無人島に行くのなら音楽を聴こうなんて気持ちも起きないだろうし…いろいろ考えあぐねた結果、「某かの調査を命じられ無人島に行くことになったが成果があるまでは帰れないので、一人寂しく調査をしながら鼻歌で歌う曲ー鼻歌で歌えるぐらい何度も聴き友人や家族との思い出に浸れ一人であることを忘れられる曲」ということにしました。

 

●Like A Seed / Kenny Rankin

アメリカのシンガーソングライターの3rdアルバムのタイトル曲。イントロのアコギの爪弾きと子供のコーラスが印象的で、フリーソウル華やかし90年代に私が主催していたイベント「vibe chant」のオープニングで必ずかけていた曲でした。一緒に回していたDJのメンバーもフロアーのお客さんも大好きだった思い出の曲です。

 

●Samba Saravah / Pierre Barouh

映画「男と女」のサントラから。「男と女」というとダバダバコーラスの主題歌が有名ですが、映画の劇中でピエール・バルーが歌うサンバを選びました。「男と女」はたいして映画を見ない私の父が、当時ヌーヴェルヴァーグ好きだった母をデートに誘う口実に選んだ映画でした。父は私が生まれた翌年に他界し母もあまり父のことは語りたがらなかったのですが、私がまだ実家にいた頃に部屋でこのレコードをかけていたら母が「懐かしい」と父との映画デートの思い出を教えてくれました。時を経て私が妻と結婚し2016年に「男と女」が再上映され、今度は私が妻を誘いました。なので私が知っている数少ない父の思い出の曲であり、妻とのデートの思い出の曲でもあります。残念ながら妻は主演のアヌーク・エーメが着ていたたコートとジャン=ルイ・トランティニャンがガソリンスタンドで煙草に火を付け怒られるシーンしか覚えてないらしいですが。

 

●陽の当たる大通り / 小西康陽

ピチカート・ファイヴの曲で小西康陽のセルフカヴァー。Bar DOCTOR HEADでDJをやる時は必ずかけるぐらい今いちばん好きなレコードで、小西康陽のライブ会場でしか販売されずピチカートマニアにとってちょっとレアなレコードです。何よりピチカートファイブの元曲は私の大切な友人の一人、大塚幸代ちゃんが大好きな曲した。ピチカートファイヴではなくフリッパーズギターの話になりますが、彼女は『ヘッド博士』が発売された頃にフリッパーズギターのファンジン『FAKE』を作り、私はヘッド博士の元ネタ原稿を書きました。ファンジン『FOREVER DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER』はもちろん「ヘッド博士の世界塔」の発売30周年として作りましたが、個人的には友人の大塚幸代ちゃんの七回忌に捧げる気持ちもありました。しばらくDJをやめていた私が再びイベントに誘われ回すようになったのはファンジンのおかげであり、彼女への感謝の気持ちも込め選曲しました。

 

●Seperation / Nicaud

無人島にいると一人で寂しいし夜は悶々とするのでジャケットも大切かなと、最後はエロジャケから一曲選びました。白状すると私はまあまあのエロジャケコレクターで、結婚した時に処分したつもりでしたがこの一枚は残していました。エロジャケは大抵中身はどうということもないイージーリスニングであることが多いのですが、この曲が収録されている『EROTICO...NICAUD』はDJで使えるネタありまくりのフレンチレアグルーヴの名盤で、DJでもかなり多用した思い出の一枚という言い訳をしておきます。

 

職場が遠方のため、他の方のDJがあまり聴けなかったのが残念でしたが、Venus Peter/Penny Arcadeの石田真人さんにファンジンをお渡しすることができ、当時の思い出話をさせて頂くことができたのは貴重でした。DJも自分の意思とは関係なく無人島に流れ着いてしまったという設定で、まず娘さんに自宅のレコードから10枚自由に選らんでもらい、さらにフロアのお客さんに1~10の数字のトランプを引いてもらい番号の付せんを貼ったレコードをかけるという自分で選曲しないDJは、ヤン富田の「偶然の必然」という名言を思い出す斬新なDJスタイルで驚かされました。

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mexicoさんがかけた一曲目がモーターヘッドだったのも無人島でも元気一杯!なキャラ通りの選曲で楽しかったです。

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イベントの〆の曲がこれだったのもみっこさんらしいと思いました。

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主催のみっこさん、DJの皆さん、来場頂いたお客様の皆さん、Bar DOCTOR HEADのやなぎはらさん、ありがとうございました。また、お逢いしましょう。