12.21.クリスマスソングの夕べ Bar DoctorHead


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私はクリスマスソングが好きでここ数年はサブスクで配信されるクリスマスソングのプレイリストを毎年つくるのが恒例になっているのですが、一方でクリスマスソングは企画ものが多いせいか、自分にとってはスタンダード化している曲でもサブスクにはないものが結構あります。

こういう埋もれつつある曲をいっぱい聴きたいな、それならばせっかく最近久しぶりにDJをやるようになったんだから、クリスマスソングだけがかかるイベントをやろうと勢いづき、12月21日木曜日にBar DoctorHeadで「クリスマスソングの夕べ」を企画するに至りました。自主企画のイベントとしてはなんと15年ぶり。確かほぼ同じ時期でカヴァーソングしか回さないイベントでその時もクリスマスソングのカヴァー曲を回しました。我ながら発想に進歩がないです。

ちなみに「クリスマスソングの夕べ」というタイトルはEテレの5分番組「2355」でたまに放映される「トビーの映画音楽の夕べ」が元ネタです。ウチの妻はなぜか「夕べ」という言葉が気に入っていてこのコーナーが始まると「夕べっていい言葉だよね」としきりに言うので、それならイベントのタイトルに使おうと思った次第です。

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以下、私の選曲リストです(順番はうろ覚え)。

 

【1st Set】
♪Hot Club Of Christ / Aztec Camera

一曲目はクレプスキュールのクリスマスソング・コンピ「Ghosts Of Christmas」収録のこの曲。クリスマスソングのスタンダードをメドレーでロディがギター弾きまくる楽しいインストです。


♪サンタが街にやって来る / Young Odeon

小西康陽ハモンドオルガンプレイヤーの井上大介によるユニット。もともとはネオGSレーベルのミントサウドのクリスマスアルバムのために録音された曲ですがレコードは売ってしまいました。


Merry Christmas Mr. Lawrence / 井の頭レンジャーズ

やはりこの曲は外せませんでした。とは言えオリジナルver.ではしんみりしてしまうので、カヴァーしかやらない井の頭レンジャーズのレゲエカヴーを選びました。あのフレーズをオルガンで延々と弾くやや狂喜じみたアレンジがクセになります。


♪X'mas No Hi / Original Love

インディーズ時代に唯一リリースされたアルバム収録の曲で「しゃくだから隣の家に入り火をつけた」「クリスマスの火 燃え盛ってる」「これが俺のクリスマス!」と放火魔のことを歌っているとしか言いようがない歌詞で、田島貴男の作詞センスを疑いたくなります。


♪Christmas Wish / NRBQ

おっさん達のパジャマ姿のジャケットといい、トイピアノなどのオモチャ楽器によるチープな演奏といい、なんとも味わいがある曲で私が最も好きなクリスマスソングです。


♪The Bell That Couldn't Jingle / Herb Alpert

トランペット奏者が唯一(多分)残したヴォーカル曲がクリスマスソングでしかもバート・バカラック作曲というのは何か特別な気持ちが込められていたのではと考えたくなりますが、ご本人のヴォーカル自体はのほほんとしてて和みます。


♪The Bell That Couldn't Jingle / Anita Kerr Singers

前曲のコーラスグループのver.です。途中でスタンダード曲ジングルベルのフレーズを織り込む洒脱なアレンジがお気に入りです。


♪I Don't Intend To Spend Christmas Without You / Claudine Longet

クロディーヌ・ロンジェのシングルリリースのみのクリスマスソング。ピチカート・ファイヴの「20th Century Girl」の元ネタで、セント・エティエンヌもカヴァーしています。

 

【2nd Set】
♪Noel a Go Go / Monoprix

00年代初頭に今は亡きダンスミュージックレコードで買った7inch。「オルガンバーなどで活躍する超有名DJ2人による覆面ユニット」という触れ込みでしたが結局今でもこの2人が誰なのかわかりません。それはそうとして、讃美歌のような女性パパパスキャット入りのHCFDMみあるダンスチューンで結構お客さんの反応がありました。


♪Christmas Tears / Hit Parade starring Amelia Fletcher

ヒットパレードはイギリスのネオアコバンドとして人気がありますがこの曲はなぜか打ち込みのシンセポップでしかもヴォーカルはヘヴンリーのアメリア・フレッチャー。確かビニールジャパンからリリースされた2ndアルバム(?)のおまけだったと思うのですがアルバムはこれまた売ってしまいました。


Last Christmas / Kids Christmas

スターバックスの店舗限定で販売された子供もののクリスマスソングのカヴァーアルバムからWham!の名曲を選びました。企画盤のわりにはやけに出来のいいアレンジでお客さんの反応もよかったのですが、改めて調べてみたらアルバムのプロデューサーのニック・ウッドは日本在住のイギリス人でKIRINのサッカー日本代表応援キャンペーンソング「Passion」を手掛けるなどかなりの大物で驚きました。


♪12月24日 / Pizzicato Five

スクーターズのロニーがヴォーカルのアルバム収録ver.。ピチカート・ファイヴのラストアルバム「さ・え・らジャポン」収録ver.では曲の合間にふかわりょうがクリスマスネタを呟きますが選曲の流れ的にはちょっと余計なので、ネタ無しのベストアルバムver.にしました。


♪Siide / Flipper's Guitar

「ヘッド博士」ファンジンを作った私がこの曲をかけないでどうする!ということで。その昔、この曲をカラオケで見事に再現する双子の女の子がいたのですが、2人して私の本名が"スケル"だと思い込んでいた変な子たちでした。ちなみに"スケル"というあだ名は大学時代にバイトしていたレンタルレコード屋で自分のことを"俺様"と呼ぶ一風変わった女性がいて、彼女が私の本名の"透"から名付けました。

 

B2B

Bossa Nova No.9 / Tokyo's Coolet Combo

順番的にイベントの最後のシメの曲だったので、クリスマスが終わり一年のシメといったらベートーベンの第九でしょということで小西康陽プロデュースによるラウンジユニットによるカヴァーを選びました。クリスマスソングではないですがMUSIC FOR DECEMBER'S CHILDRENというクリスマスミニアルバムに収録されています。

 

♪Christmas Time Is Here / Vince Guaraldi Trio

 イベント終了を告げる鐘の音的な役割として子ども達のコーラスが美しいこの曲をかけました。その昔、友人にクリスマスソングの選曲テープをつくる時は必ず最後にこの曲を選びました。

 

以上、つらつらと私の選曲リストを書きましたが、参加してくださったDJのGALLAーOさん、あーるさん、ミネコフさん、B2Bに飛び入りで参加した私の妻、Takanashiさん、Inoueさん、Kimuraさんとほとんど曲が被らず、それぞれが好きなクリスマスソングを回しまくったのに、♪きっと君は来ない~とか♪All I Want For Christmas Is You~とか世間的には鉄板のクリスマスソングは一切かからない、ある意味奇妙な「クリスマスの夕べ」になり、大変楽しかったです。残念ながらかけられなかったクリスマスソングもまだまだあるので、気が早いですが来年も「クリスマスソングの夕べ」をやりたいと思います。

平日にもかかわらず来てくださったお客様の皆さん、本当にありがとうございました。何よりいつも私のわがままな選曲を受け入れてくれるBar DoctorHeadのやなぎはらさんに感謝します。


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ここまで読んでくださった皆様、メリークリスマス、良いお年を。